アレキサンドリアの灯台

名称 ファロス(PHAROS)
所在地 アレキサンドリア(ALEXANDRIA)
現在の場所 エジプト共和国 アレキサンドリア(アラビア語でイスカンダレーヤ)
年代 紀元前300年頃〜796年
存在期間 約1200年間
破壊の原因 直接的な原因は796年の大地震。しかしその後「灯台の根本には宝が埋まっている」
という噂で人々が破壊を助長した。
概要・
大きさ
灯台は3層に分かれていた。第一層は一辺が36mの正方形の四角柱で高さ71m。
4隅は正確に東西南北を向き、四隅には海洋神トリトンの像があったという。
第2層は8角形。高さ34m。第三層は円柱で、高さ9m。その上に円錐形の屋根が乗り、
その上には青銅の像が立っていたという。
高さ120m。頂上の像まで入れると140mという超高層建築になる。
反射鏡を360度回転させ、なんと56km先からもその光が見えたという。
アレキサンドリアの歴史 BC4C頃、アレキサンダー大王によって建設された街。
後のプトレマイオス王朝時代にはここが首都となったが、プ王朝最後の
女王クレオパトラの健闘空しくローマに占領。7Cにはアラブの侵入を受ける。
現在の様子 灯台のあったファロス島は陸続きになり、ファロス半島としてのみ存在。
灯台があったとされる場所にはカイトベイ(Fort Qait Bay)という軍事要塞跡
があり、博物館になっている。
現在のアクセス方法 エジプトのカイロから列車で2時間。バスで2時間半ぐらい。
街の中心部から4.5.15.16番のトラムで15分。
現在のアレキサンドリアの様子
(1998年 1月)
現在のアレキサンドリア。地中海に面した美しい港町。
エジプトと言うよりヨーロッパの雰囲気が漂う。
荒れ寄せる地中海の波。エジプト人は平気で釣りをしているが。
かつてファロス灯台があったとされる場所。
その後カイトベイという軍事要塞になっている。
カイトベイは現在海洋・軍事博物館として公開されている。
内部にはここの歴史(ただしファロス灯台の記述はない)と
軍事関係の記念品が展示してある。
この要塞は灯台の1階部分を利用としているという説もあるが、確
証はないらしい。今はアレキサンドリアの観光名所の一つ。
屋上に上ればアレキサンドリアが一望できる。
夕暮れに染まる地中海。むこうに見えるのはカイトベイの方角。
かつてこの場に140mもの灯台があったというのはまさに驚異。