マップ (アウシュビッツ全景)
ナチスドイツは各地に強制収容所を作ったことは有名だが、実はアウシュビッツにも2つの強制収容所があるということは意外に知られていない。そもそもアウシュビッツというのも実はドイツ名で、ポーランドでは「オシフィエンチムOswiecim」と呼ばれている。ドイツ軍が去ったあと、ソ連軍が来て、その悪行を公開したことにより有名になってしまったが、このオシフィエンチムの至近距離にある強制収容所の方が遙かに広大で、残虐な行為をしていたという。
その収容所の名前は、「ビルケナウBirkenau」。通称、第二アウシュビッツともいうこの収容所は、本当に規模が大きい。このサイトの表紙にも使っているレールと建物の写真は実はビルケナウのものである。世界遺産には、この2つの両方の施設が登録されている。
この空撮を見て頂きたい。下に黄色で書いてある「A」がアウシュビッツ、つまりオシフィエンチムである。そして上にある広大な敷地、黄色で「B」とあるのが第二アウシュビッツ、つまりビルケナウである。両者の距離は約3km。オシフィエンチムが、いわば小規模の工場ぐらいの敷地であるのに対し、ビルケナウは、大規模工業団地ほどもあるのをおわかりいただけただろうか?
同じ様子を図で書いてあるものである。右下の小さな四角がアウシュビッツ、左の巨大なものがビルケナウである。
そして、ここには載っていないが、1942年には、近くのモノウッヴェ村に、第3アウシュビッツも作られていた。
これがアウシュビッツ(オシフィエンチム)である。長方形の長いところで数百メートルほどの敷地だろうか?。大急ぎで一周すれば10分もかからない程度である。上の方に整然と並んでいるのが、収容棟、その真ん中にある大きな建物は、集団絞首台と食堂である。右斜め下にある変わった形の建物はビジターセンターになっている。左下は駐車場である。
あまりにも広いので、こんなに小さくしてしまいました。上の空撮の写真と合わせて見て頂きたい。長方形の長辺は1km程もあるだろうか?。中心にある「死の門」は実は真ん中にある訳ではなく、実は左側の下の部分に当たる。左側の黒い部分が鉄道のレールになるので、ビルケナウのページのレール部分と比べて頂けると、この規模の大きさが分かってもらえると思う。