The Gate

この強制収容所の入り口がこの門である。このゲートをひとたび入ってしまえば、多くの人はここから二度と出ることは無かった入り口である。こには有名な「ARBEIT MACHT FREI」という文字が掲げてある。ドイツ語で「働けば自由になる」というスローガンだが、実際には自由になることはあり得なかった。

手前がSS(ナチス親衛隊)の詰所、監視所である。そして踏切と鉄の門がある。ここには有刺鉄線+高圧電流の柵が二重に作られていて、その向こうが収容所のエリアだった。、

これが有名な「ARBERT MACHT FREI」のスローガン。何が有名かと言うと、「B」の文字をよく見て頂きたい。本来ならば下の方が大きいはずなのに、このBは逆である。これはこのスローガンを作らされた囚人の人が行った「ささやかな抵抗」とされている。こうして写真で見るとはっきり分かるが、何となく見ていれば気が付かないほどの反抗である。

現在は訪問者がゆっくりと抜けていく。世界各国から本当に多くの人々が訪れているが、(当たり前だが)だれも声を立てて話す人はいない。60年前がうそであるかのように、静かに時が流れている。