バスターミナルBussi Terminal
「なーんだ、たたのバスターミナルか」と侮ってはいけない。バルト三国を旅する場合、どうしても使わなくてはならないのがバスなのである。つまりここタリンのバスターミナルは、日本で言う成田空港に匹敵する意味を持つと言っても過言ではない。フィンランドなど一部の限られたところから就航していないフェリーや、ヨーロッパ諸国からの乗り入れがとても少ない飛行機、そして、ロシアやウクライナとは通じていても、お隣ラトビアとは(内戦もあって)通じていない鉄道を考えると、今、エストニアから移動するにはバスはベストの手段であると思う。
(ちなみにボクは、フィンランドのヘルシンキから高速船でタリンに入り、その足で、ここからバスでラトビアのリガに抜けた)

バスターミナル全景。旧市街からは市電に乗っていくと約10分ほどで着く。ただし、停留所名をよーく見ていないと通過してしまう危険性あり。

見よ、このターミナルの一番ホームに掲げられた国際色豊かな行き先を。ドイツのシュトットガルト、ミュンヘン、ブレーメン、ケルン、ロシアのサンクトペテルブルグ、ラトビアのリガ、リトアニアのビュルニスなどへ便が出ている。

たいていはこんなバスに乗っていく。広くて長くて快適だが、トイレはないことが多い。ついでに言うと深夜便の車内は限りなく寒い。

実はこのバスターミナルの「キモ」とも言えるのがこの施設、コインロッカーである。はっきり言って、ぶらりと宿を構えずタリンを見たいと思っても荷物を預かってくれる場所は限りなく少ない。しかし、このバスターミナルに来ればこのコインロッカーがある。これは英語版のガイドブック「Lonly
Planets Baltic」にも載っている特ダネ情報である。