ヤン・フス像
Pomnik Jana Husa
高校の世界史の教科書に載っている「フス派」の文字。「ヤン・フスが火あぶりにされた・・・」という記述は何となく覚えている方も多いと思う。
ここ、旧市街広場の中心部には15世紀の宗教改革の先駆者としてヤン・フスを讃えた銅像が建っている。
彼はもともとカレル大学の総長で、プラハのベツレム礼拝堂の説教師も勤めていた人物である。敬虔なキリスト教徒だった彼はローマ教会の堕落ぶりを厳しく批判したためローマのコンスタンツ公会議に召喚された。彼はそこでも信念を突き通し、教会の権威や教皇を批判したため、火あぶりの刑に処せられてしまった。1415年のことである。それがチェコの彼の信奉者達の怒りを買い、以後「フス派」と呼ばれる人々がカトリック教会と激しく戦っていくことになった。
ローマ教皇の権威にも屈せず、信念を突き通したフスはチェコ人の誇りと言うことで、没500年後、この地にこの銅像が建てられた、ということのようである。