アクセス
ローカルバス編
ハノイから、150km。バスで3時間半。ぎりぎり日帰りできる距離のハロン湾に行く一番安い方法がローカルバスを使う方法です。英語は250%通じず、ボロいバスでガンガン飛ばす旅路ですが、ローカルならではの人々の触れあいができると思います。
こんなバスでした。韓国の中古車です。
そもそも・・・
このサイトのベトナム関係のページの至る所に書いてありますが、自分たちは1歳の乳幼児連れでベトナムを旅していました。子どもの様子、衛生状態などが心配で、ハノイでは5つ星超高級ホテル(日航ハノイ)に宿泊しました。
「明日ハロン湾に行けたらな」と思った夜。食事から戻った我らは、そこのコンシュルジュ(日本人中年男性)に「ハロン湾に行きたいのですが、どうしたらいいのですか」と尋ねてみました。彼は優しそうにしかし、それ以外はないという風に「ウチのツアーで行くのをお勧めします。というか、それでしか行けませんよ。行ってもホテルはいっぱいですし、英語も通じませんよ」とのこと。一泊2日パターンの値段を聞くと一人2万円強。3人で6万円オーバーです。
値段が異常に高いのは別にしてともかく、「当然これでしか行けません」「他の行き方をする日本人は見たことがありません」「アンタたち、まさか安い方法でいこうしているんじゃないよね。無理だよ、無理」という言い方が非常に不快でした。
いったん部屋へ引き上げ、作戦タイム。妻も同意見で「あんな言い方されるんだっら、絶対他の方法で行ってやろうと思うよ」と燃えていたので、結局二人で「やっはり高級ホテルって性に合わないのかも知れない」「素直に地元のバスに乗ってハロン湾まで行こう」ということになりました。
最初のトラブル 「そのバスターミナルは無いよ」
翌朝。日航ハノイを笑顔でチェックアウト。豪華なロビーを後にしつつバイチャイ行きのバスが出るというバスターミナルまでタクシーで行こうと、ベルボーイのお兄さんに「タクシー」と言い、ホテルの名前入りのタクシーを呼んでもらいました。
ベルボーイ氏の「どちらまで?」との問いに、「トイ ムオン ディェ キムマー ベンセ(キムマーバスターミナルへ行きたいのですが)」と言うと彼は運転手氏は怪訝な顔をして車を発車させません。ベトナム語で何か言ってきましたが、よく分からないので、ベルボーイ氏に英訳してもらうと、『そのバスターミナルは無いよ。引っ越したらしい』とのことです。
引っ越したと言ってもこちらでは他のバスターミナルが分かりません。ベルボーイ氏に「バイチャイまで行きたいんです。バイチャイ行きのバスが出るターミナルまでお願いといってください」と言うと、彼はそれをベトナム語で運転手氏に通訳してくれました。そして彼は「それならザーラム ベンセだよ(ベンセはバスターミナルの意)」と言い「ターミナル内部まで入るのは追加料金(と言っても10円)かかります。そしてチケットを買って、バスを探すのも大変かもしれません。もし良かったら、ターミナル内部に入るの許してもらって、彼にチケットを買ってもらうように頼みますか?」と言ってくれました。
こういった親切な事を言ってくれる場合、ボッタクリ目当てと、本当の親切の場合があります。長年のカンで「これは本当に親切心で言ってくれているんだ」と悟ったボクは「是非お願いします」と頼んだら、ベルボーイ氏は運転手氏にベトナム語で話しかけ、彼は笑顔で「では、良いご旅行を」と深々とお辞儀をしながら送り出してくれました。
前日の日本人男性スタッフには頭に来たが、ああ、こんな彼に出会えただけでも、このホテルに泊まって良かったなと心から思ってしまいました。
ここがザーラムバスターミナル。各都市に向け多数のバスが出ています。確かに英語は全く通じない世界です。 | |
バスの車内。ポロで騒がしく、穴だらけだが近くの座席の人と仲良くなれました。 | |
バスの正面、側面、背面には行き先がでかでかと書いてあります。 | |
途中、突然店の前で止まりました。客の何人かはいきなりホーを食べ出しちょっとびっくり。でもお昼時でもあり、休憩タイムなんだと後で納得。 | |
上と同じ店。ベトナムの平均的な(つまりキレイでないが何の問題もない)お店でした。 | |
こんな道を4時間近くガンガンと進んでいく。 |
料金は一人35000ドン。日本円で300円弱。
「行くだけでも日本円で1万5千円ほどかかりますね」と言った日航ハノイのおじさんは
どんな素晴らしい交通機関を用意してくれるつもりだったのだろう?